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【Webディレクションを考える】サイトリニューアル時にサイト構造を見直す場合の手順・ポイントとは?

今回はサイトリューアルをする場合に必要となる「サイト構造の見直し」をする場合に、取るべきアプローチと失敗しないための手順・ポイントについてご説明いたします。
ここでご紹介する方法は、私がWebサイトの制作ディレクションを行う時に気を付けていることを体系的に整理したものです。

サイト構造を決定するための手順

「現行サイトをリニューアルすることになりましたので、さぁサイトマップを作成してください!」と言われても、どんなに経験豊富なWebディレクターでも対応できません。
サイトマップを作成するために、まずはサイトの役割を理解し、何のページ・コンテンツが存在するのか、どのようなコンテクスト・メッセージが込められているのかを知っておく必要があると考えています。
逆に上記が理解できていない場合は、サイトマップの作成過程で歪みが生じてしまいます。
そのため、「サイト構造の整理」のゴールを「リニューアル後のサイトマップ作成」と置き換えるのであれば、以下の手順をしっかりと行うべきだと考えています。

手順1|現行サイトのページ一覧を作成する

この作業は「現行サイトを理解する」工程で重要な意味を持ちます。
例えるならば、枚数のわからないトランプの山札から「カードを5枚引いて、不要なカード・不足しているカードを当ててください。」と言っても、誰も回答できない事と同じです。
その回答を出すためには、山札を一枚ずつ表に返して、テーブルの上に並べて整理する必要があります。
ただし、実際のサイトマップ作成の場合はトランプとは異なり、何があと何枚必要なのか?何が規定の枚数よりも多く存在しているのか?というヒントをもらうことができません。これらのサイトマップを作成するためのヒントを自分自身で見つけ出す必要があるのです。
そこで、現行サイトのページ一覧表を作成し、サイトリニューアル後の理想像を考えるための下準備をしておきます。

手順2|ページのツリー図を作成する

手順1で作成した現行サイトのページ一覧に対して、主従関係を整理するようにツリー図を作っていきます。ツリー図を作る過程で、主従関係を迷うものや曖昧になってしまうものが見つかった場合は、無理に繋げようとせず、そのままにしておいてください。
その理由ですが、もし仮に現行サイトが理想的な形になっているのであれば、きっとこの段階で綺麗な1本のツリー図を作ることができてしまうからです。
これはサイトが1つのテーマに対して1つ存在していることを考えると容易に想像ができます。
コーポレートサイトであれば、ツリー図の頂点に企業のことを示すページが位置するはずだし、サービスサイトであれば、プロダクトを示すページが位置するはず。
ただし多少強引に進めることで、どのようなサイトを整理したとしてもツリー図の頂点がひとつになってしまうことがあります。ここで重要なことは、無理をせずに主従関係の存在しないページ群やページ単体ができたとしても自信を持って、そのままにしておくことです。
この主従関係の存在しないページ群やページ単体は、サイト構造の歪みを見つけるヒントになります。ページ間を繋げる要素が抜け落ちているのか、それ自体が不要なページなのかを推測するために活用できるものとなるでしょう。

手順3|ツリー図の情報レベルを揃える

手順2で作成したツリー図のページ部分の高さを情報レベルで揃えます。情報レベル=情報の粒度や荒さ・細かさと言った方が直感的に理解できる人が多いかもしれません。

手順4|重複しているページを削除する

このように順を追ってサイト構造の整理を行っていくと、同じツリー図の中に記載内容が重複してしまうようなページがいくつか見つかることがあります。そのようなページはこのタイミングで削除してしまいましょう。

手順5|不足しているページを追加する

ツリー図の中に明らかに足りていないページや主従関係を付ける上で作るべきページがあれば、このタイミングで追加しておきます。

手順5|コンテンツの優先度を決める

各ツリー図毎の優先度とツリー図内での優先度を決めていきます。優先度はページに対して番号を付けていくと整理がしやすいです。

手順6|サイトマップ化する

この時点で、サイトマップに必要なパーツはほとんど揃っているはずです。各ツリー図をトップページを軸に繋げ合わせていきましょう。この作業は、そもそもサイトマップを作成したことがないという方には少し難しいと思います。頭の中でグローバルナビ上にどのページへの導線を設置するのかを考えながら作業する必要があります。

手順7|サイトマップを自己検証する

手順6で作成したサイトマップに対して自己検証を行います。サイトは必ず1つのテーマを持っているという話をしましたが、同様に1つ以上のターゲットも持っているはずです。
ターゲットが探している情報に正しく辿り着けるかどうかをサイトマップで検証します。もちろんサイトマップでは全ての導線を網羅することは難しく、主要な導線のみを可視化しているものが多いです。そのため、ここでの自己検証作業はメインの導線に対してのみ行うものとなります。
また、自己検証時にあると便利なものが簡易的なカスタマージャーニーマップです。
例えば、コーポレートサイトにおける求職者の場合はトップ→会社情報→事業内容→採用情報というように遷移する可能性が高いです。
これらターゲットの行動がサイトマップ上で実現できるか?あるいはサイトマップ上では実現できないとしても、サイトのワイヤーフレームを作成する段階で、ターゲットを上手に導くアイディアがあるか?を確かめておきましょう。

さいごに

手順1〜7を正しく行えば、基本的にどんなサイトであっても、理想的なサイト構造を実現するサイトマップを作りやすくなるはずです。
正直、サイト構造の整理はディレクション経験が豊富であれば、ここまで丁寧にやらなくてもできてしまうことが多いですが、構造自体が複雑で整理しづらいサイトに対しては、この方法は有効なフレームワークとなります。

新卒やディレクタースキルが不足していると感じている方には是非参考にしていただければと思います。